ワイドクラックの講習

平日に休みを取り石田登山塾のオフウィズスのクラック講習を受けてきた。

下記は習ったこと+講習中に自分で学んだこと。I講師の説明はかなり理論だっていてわかりやすかった。

午前中は小川山でOWの基本練習をする。お殿様岩に向かうところで、トポを読みながら向かう。場所がはっきりしなくて見つからない。疑似的な読図講習のようでI講師は手を出してこない。お殿様岩らしきところに出るが左にあるはずのお姫様岩が見つからない。回り込んで親指岩を探してみるが、これもみつからない。植生から上がりすぎていると思われる。時間切れで回答が出た。どうやら登りすぎていてたぬき岩に来ていたようだ。右に降りるとすぐに見つかった。

  • – 地図を見るのではなく岩を見ながら進む。
  • – 山の広がりと岩の位置関係を把握する。
  • – 前衛と後衛の岩を確認する。
  • – 扇状になっている山では場所の確認が難しい。
  • – 岩を見失ったら要注意、見える場所をすぐに探す。
  • – 岩が見えたらまず確認、最初の岩が見つかると芋づる式に見つかる。

お姫様岩の取り付きは裏から回り狭いトンネルをくぐる。すぐに切り立っているので要注意。ネイキッドクラックでIがトップロープを張り講習を開始する。

まずはお約束事から

  • – 登る前にお互いのロープ(結び・環付き)、通し、ハーネスの折り返しを指さし・声だし確認。
  • – セルフビレイを解除して移動するときには声掛けをする。

OWの登り方の基本を確認する。

  1. – 足をクラックに突込みロックする
  2. – 腕をロックする。
  3. – もう一本の足を推進力にして体を上に持ち上げる。
  4. – 腕と推進力の足をロックする。
  5. – クラックでロックしている足を持ち上げる
  6. – 最初に戻る

N氏と自分のクラックの登り方には違いがある。このネイキッドクラックでは右足をクラックに入れてロックする。自分の手順は以下の通り。

  • – 右足ロック
  • – 腕を壁に押し付けるなどして体を固定
  • – 左足を寄せる
  • – スクワットの動作で立ちこむ。
  • – 腕と左足を決めて体の前を空ける。
  • – 右足を進める

N氏は以下の通り。

  • – 右足ロック
  • – 腕を壁に押し付けるなどして体を固定
  • – 左足のスタンスを探す
  • – 左足に乗り込む。
  • – 右足を解除して上に進む。

同じルート(2~3mほど)でもここまで違いがあるものか。

またここで自分のニージャムとI講師のニージャムに違いがあることがわかった。自分のニージャムはチョックを使うように落とし込む。膝を折り曲げてから引っかかるところまで落とし込みをするので、片足で正座をしているようになる。

2、3回ほど繰り返し登っている間にいくつか習う。
– ハーネスにつけるときのエイトノット
– 確保器をハーネスに着ける方法

朝から少しずつ雲が発達してきてごろごろと遠くで雷が鳴っていたが、11時くらいから降り出してきた。急いで撤収して下に降りる。ここで湯川に転戦。

湯川ではチムニーとOWの練習。チムニー登りでは、折り曲げた足を上手に使うと体の移動が楽になる。両足を張っているだけだと背中を壁から離すことができないので、圧力を軽く抜きながらじりじりと移動する。腕を壁に張ってもよいが、足を移動するときにかかるカウンターの荷重は大きいので、背中を張りなおす必要が出てくる。基本の手順は以下の通り。

左足で壁に対してカウンターをとっている前提

  • – 右足をいいスタンスに乗っける。荷重をかける。
  • – 背中を壁に張る
  • – 左足を上げてくぼみに足を乗っける
  • – 体を右に折り曲げ、左足に荷重がかかりやすいようにする。
  • – 同時に右膝を折り込み、右足裏を壁にくっつける。
  • – 腕を張りながら背中を起こし上に上がる。
  • – 背中をもどす。
  • – 最初に戻る。

いくつかポイントがあった。左足は高く上げる方が一回の移動距離が稼げる。ただし上げすぎると右ひざの折り込みが窮屈になるのでバランスを考える。自分の腰の高さ位がよい。くぼみは下向きよりも右向きを探すとよい。体を右に折り込んだときに荷重方向と一致する。体を織り込むことで二つのメリットがある。一つは右ひざの折り込みが楽になること。もう一つは体が壁に対して直角になるので手を張りやすくなる。

膝の折り込みがある・なしでムーブにどのような違いがあるかを最近考えていたが今回の講習でおおよそ理解できた。あとは高さや体の向きの微調整をして 1) 移動距離を稼ぐ 2) 変なところで力が抜けないようにする。

次に限定でOWに挑戦。これが散々だった。手順としてはある程度はっきりしているが、そのムーブができない。

まずチムニーのぼりからニージャムジャミングでクラックに入る手順は以下の通り。

  • – 左足をよいスタンスにのせる。
  • – 腕を決めて右足を動かせるようにする。
  • – 右足のニージャムを決める
  • – 体を乗り込む。

ニージャムを決めるためには、ある程度高く足を上げるので体の前に空間が必要。そのために右足をスタンスに乗せて壁から体を離す必要がある。体が離れたら膝が入るクラックを探してニージャムを決める。ニージャムが決まったらさらに体を乗り込んでいきジャミングでレストのポジションに入る。

このレストのポジションに入れないようであればニージャムのきめが甘いのでやり直すこと。ニージャムの決め方だが2つのポイントがある。

1) しっかり決める
2) ある程度解放しやすい

1)と2)は矛盾している部分もある。1)は当然ニージャムが決まらなければレストができないために体力の消耗が激しい。OWクラックは手のホールドが悪いためにチキンウィングなどで体を膨らませてのジャミングとなるので休めないとすぐに力がなくなりクラックから体がはがされてしまう。また2)に関係するが、解除の時にはもう片方の足を少し高めに上げてヒール&トゥでトルクをかける必要がある。しかしニージャムの効きが甘いとこの体勢に入れない→解除ができない。

2)についてはジャミングが決まりすぎると、解除が大変になる傾向がある。解除は腕ともう片方の足を支点にするわけだが、この2つとも効きはあまい。この時に解除が大変だと、やはり体力を消耗することになる。しっかりレストをしたのだが解除で体力がなくなり、上に進めなくなる。

ニージャムが決まると完全に手を離すことができる。

ニージャムのポイントとしてはいくつかある。

  • – 足先を伸ばしてゆっくりいれる。
  • – 足を高めにあげること
  • – 膝を曲げて足を膨らませる
  • – 足首を曲げてトルクを効かせる
  • – あまり奥にいれなくてもよい

足先を伸ばすのは足を細くするため。これでフレアしているクラックでも膝にあったひろさのところまで足を入れることができる。

足の高さは下記のホームページで確認できる。Half-narrow crackでよい例と悪い例を退避している。

http://www.joergbrutscher.homepage.t-online.de/crackcli.htm

足が低いと膝を曲げた時に荷重は下向きにかかる。このときジャミングがずれてしまい2つの問題が発生する。
– ジャミングが効かず足が膝がクラックからすっぽ抜ける。
– ジャミングが効いたとしても落とし込みになっているので抜くときにまっすぐ足を抜くというよりも上に足を持ってあげてから引き出す。これはかなり体力が必要な動作となる。そもそも方向がわかりにくくなっているので足の骨がクラック内のでこぼこにあたって痛い。

膝を曲げると足が膨らんでジャミングになり体を固定できる。

このときアウト-トゥ&イン-ヒールでフットジャムをかけておく。逆足はイン-トゥ-アウト-ヒールでジャミングする。またカンテラインを使ってもよい。

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https://www.youtube.com/watch?v=HeQ9Gr9wmsU&list=PLFE1D6707591331B9&index=44

幅によって足と膝の使い方が変わる。ワイドの狭い場合には膝の内側と足の小指側アウトエッジでスメアをすると摩擦が効きやすくなる。

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https://www.youtube.com/watch?v=HeQ9Gr9wmsU&list=PLFE1D6707591331B9&index=44

ワイドでさらに広くなったら、クラックの正面を向くようにして蟹股気味にする。

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https://www.youtube.com/watch?v=HeQ9Gr9wmsU&list=PLFE1D6707591331B9&index=44

奥に入れすぎるとスタックしてしまい抜くのが大変になるので適当な位置にする。

足の位置が位置が低い状態で膝を曲げると、膝がしらが前に落ちるので足が膨らまない。膝がしらの形に合わせて下にずれてしまうので、結果として足が抜けるか、決まっても解除が難しくなってしまう。これに対して腰の位置まで膝を上げてから、膝を膨らませると下から上に対する力が働き足が膨らむので、ニーロックが決まり、かつ解除も楽にできる。

ニーロックをきかせる場合の手順は以下となる。
ハンドスタック →
(ニージャム→逆足)→

ニージャムと逆足の移動は体を持ち上げることができる適当な位置まで繰り替えす。

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